保育


冬の海の透きとおる冷たさ

春の森の、命が湧き上がるような碧さ

雨でぬかるんだ森の小道のジメジメとした湿度

南風をうけてごうごうざわざわと騒ぎ立てる木々の声

自分たちで育てた人参をもぎたてでかじったときの甘さ

もっと大きくなるように我慢していたらお化けのように爆発してしまったゴーヤの色彩とかたち

はじめて砂浜を駆け回ったときの素足のよろこび

心をひらいて、おおらかに、かつ芯をもって語りかけてくる大人から感じる声

友達にお気に入りのおままごと道具をとられて流した涙

悔しくて、泣きながら、でも何度も山の急斜面を登ろうとした時の心に宿った野生

おもわず友達をたたいてしまった手のあつさ

時間を忘れてただただ、つくりたいものをつくっているときのひとりぼっちの心地よさ

山の斜面の上から手を差し伸べて助けてくれた友達の手の温もり


乳幼児の子どもたちは、こういった”暮らしの原風景”を、なにげない日常の中で積み重ねていく中で、社会観、人間観、倫理観などを自分の中にクリエイションしていく、人格形成をしていくのではないかと思っています。

子どもたちが生まれ持った自分だけの心・色・自ら育つ力が豊かに花開き、自分を誇れる自尊心を育んでいってもらえるように「原風景がうまれるきっかけとなる暮らしの場」をつくること。
ただただ、そのために、僕たちは、日々、愚直に悪戦苦闘をつづけています。

ですので、僕たちの園は、保育をサービスとしてはとらえていません。
当たり前ですが、子どもたちは(大人もそうですが)1日24時間をいきていて、
園内だけでもちろん完結するわけでなく、家庭やまちのなかで暮らしています。

お預かりするお子様の家庭とは、サービスとして要求しあう関係性(vsの関係性)で向き合うのではなく、お子さんの暮らしの場全体をよりよくしていくための、信頼と与え合いの関係性(giftの関係性)をつくっていくことを望んでいます。


そして、僕たちは、園で子どもたちとともにくらす日々を積み重ねるほどに、子どもというのは、大人が引き上げて育てるのではなく、子ども自らが自発的に育っていく力をもっているという思いが強くなっています。

人はこの世に生を受けたときから、じぶんだけの色をもっているように感じます。
そして、その色は誰も先回りして定義したり、塗り替えるようなことはできないと思います。これは大人の責任を放棄するという意味でなく、子どもを一人の人格として尊重するという、ある種の諦観にちかい、清々しい感覚です。

今は、教育・保育の世界にも、たくさんの情報やサービス、教育メソッドが溢れていますが、僕は、育ちの本質は幾千年前も100年前も今も、そしてこれからも変わらないと思いますし、メソッドによってうまれもったその子の色が大きく塗りかわるなんてこともないと思います。

清々しい諦観を感じながら、その子自身が、のびのびとたくましく、自らの力でその色合いを豊かにしていくための暮らしの場づくりを、今も昔もかわらない、大人から子どもへの贈り物としていけるように、僕たちは、これからも日々、絶え間ない試行錯誤をつづけていきます。

日常的な園の様子は、facebookページをご覧いただけたらうれしいです。

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*ごかんのいえ
(小規模保育施設。逗子市認可)

住所:逗子市新宿3−2−33
定員:18名
対象:1歳児〜2歳児
開園時間:平日7:30-19:00

保育について:
1.海、山に囲まれた園舎を拠点に、日々、野外中心の活動をしています
2.安全な産地・農法の野菜を中心にした給食を日々手作りしています

・入園に関して:逗子市の認可施設になるため、入園の申し込み・手続きなどは逗子市保育課が窓口になります。なお、ごかんのいえについては、園見学ないし毎秋開催する入園説明会が申し込みの前提要件となります。
・ご見学に関して:ごかんたいそう宛てに希望日・日時についてメールをお願いします(5kantaiso@gmail.com)

*ごかんのもり
(認可外保育施設。神奈川県届出)

住所:逗子市新宿4−7−32
定員:30名
対象:3歳児〜5歳児
開園時間:平日7:30-19:00

保育について:
1.披露山の森の中にある園舎を拠点に、日々、野外中心の活動をしています
2.安全な産地・農法の野菜を中心にした給食を日々手作りしています
3.パーマカルチャーの考え方をベースにした食育菜園を併設しており、自然・暦と寄り添う暮らしをおくっています

・入園に関して:基本的に、ごかんのいえからの進級児を優先するため、欠員がでた場合のみ、園児募集をおこないます。その場合は、HP/FBにてお知らせをさせていただきます。
・ご見学に関して:ごかんたいそう宛てに希望日・日時についてメールをお願いします(5kantaiso@gmail.com)